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COLUMN

2019.01.12

夢をみていたいから

前田有紀です。よくインタビューを受ける際に
「どうして花の仕事についたんですか?」
「前職を辞めるとき勇気がいりましたか?」
花の仕事に進んでからこの質問は本当によくしていただくことが多いので
「どうしても花の世界に進んでみたかったから」と答えてきました。

私はもともと会社員時代は本当にたくさん働いていて、
いつも時間に追われているような暮らし方をしていました。
特にアナウンサーのお仕事で色々な方に出会ったり、
日本全国に取材にいったりしていたので、社会に出て、
数年経つ頃には一通り色々なことを見たり聞いたりして、
世の中のことが分かった気になっていた時期がありました。

やりがいと充実感のあるお仕事に恵まれていましたが、
仕事に追われて忙しかったり、都会の暮らしの現実を目の当たりにして、
「人生はこんなもの、仕事はこんなもの。」
とどこか冷めた気持ちで思っているところがありました。
でも、どこかで、
「いまこの自分の世界とはもっと違う生き方もあるのではないか」
そんな思いも同時に抱いていました。

そこからそのもう一つの人生が見てみたくて、
転職を決意して、花の仕事について・・・と皆さんご存知の通り、
人生を歩んでいくわけですが、そこで、
生き方に対する考え方は本当に変わっていきました。

純粋に花の仕事にはどんどん新しいアイデアが必要で、
ワクワクして準備していくのが本当に楽しかったし、
花を渡した時にお客さんの表情が明るくなる瞬間とか、
ウェディングの装飾で花で二人らしい世界を表現して喜んでもらったり。
人に幸せが届けられるお仕事にすっかり魅了されていきました。

「これがやってみたい!あれがやってみたい!」
と次々に新しい目標ができて、私はいつも夢を見るようになりました。
「生きることって、働くことって、本当に楽しい!」
そう心から思えるようになりました。

そして、guiがスタートしてからその思いがもっと明確になった気がしています。
「花とたくさんの人が新しく出会う場所を作っていきたい」
その夢をスタッフと共有して日々いろんな仕事と向き合っています。
花に興味を持ってくれる人を一人でも多く増やしていきたいと本気で思っています。

もちろん、日々の作業は、楽しいばかりではありません。
細かくて地味な作業も本当に多いし、重い荷物を運んだり、
売上のこと、経営のこと。向き合うべき現実的なこともたくさんあります。
でも、この場所で”やりたいことが明確にあること。”
それはなにより大きな原動力になっていて、
以前の自分からは想像もつかないくらいエネルギッシュに生きています。
もう「人生なんてこんなもの」なんて1ミリも思わなくなりました。

夢を語るのはカッコ悪いのかもしれませんが、何が起こるかわからない未来を
ワクワクした気持ちで見据えているだけで生きる姿勢は変わりました。
そして、これまでと同じ風景も違うように見えるようになりました。

「花の世界で、夢を見続けていたいから」
それが今自分がここにいる答えなんだなぁと思います。
いよいよ来週からはじまる表参道ROCKET「色を纏う花展」は、
私たちguiスタッフの夢が詰まっています。

「たくさんの人と花が新しく出会える場所を作りたい」
「私たちが尊敬するフローリスト、フラワーアーティストのみなさんの
作品を身近で触れられる場所を作りたい」
「ギフト用の花ではなく、新しい楽しみ方を知ってもらいたい」
挙げたらきりがありませんが、ご来場いただいた皆様に、
花って面白いなぁと感じてもらえるように本番まで
いい準備をしていきたいと思います。
ワークショップもとてもたくさんの方にお申し込みいただいて、
毎日賑やかになりそうです。(お申し込みはこちらです。)
会場で、スタッフ一同お待ちしております!