COLUMN

2018.12.08

少し前にいってきたPaulSmith展示会のこと。

前田有紀です。気ままに綴ることにしているので、全然関係ないことを書きます。今回は洋服の話を。
ちょっと前になりますが、お仕事でお付き合いのあるお客さまにお声掛けいただき、PaulSmithの展示会にいってきました。誰もが知るイギリスを代表するファッションブランド、ポールスミス。日本でも、どこの都市にいってもお店があるので、超有名ブランドですよね。最初に青山店がオープンしたのは30年以上も前。私も昔買ったカーディガンをいまも大切に持っていますし、ポールスミスのマフラーを友人に贈ったこともあります。誰もが一度は体験しているようなメジャーブランドなので、「ポールスミスって、あのストライプのデザインだよね!」と、勝手に知っているつもりになっていたのですが、今回の展示会でたくさんの商品やそのストーリーを知って、本当に「ポールスミスのこと、何にもわかってなかった!」と強く反省しました。

まず、真っ先に目に飛び込んだのは斬新なグラフィックプリントのデザイン。それも、ありふれたものではなくて、自身やお父さんが撮った写真や、アンティークの切手とか、ジュエリーの石を大きく拡大したものとか、色々な職業の人が縦に並んでいてストライプ柄見えたりとか。「普通、これを洋服に持ってくる?」と笑ってしまうようなありとあらゆるものが、遊び心とともにデザインに落とし込まれてそれが、最高に美しい形で完結していること。デザインを眺めているだけで、わくわくして心を掻き立てられました。

そして、知らなかったのはポール・スミスは自然を心から愛していること。今シーズンは狐のイラストがよく登場していますが、それはポールスミスの自宅の庭に訪れる狐がモチーフになっているそう。さぞ大きなお家なんだと思いますが、ひょっこり現れた狐をセーターにどーんと持ってきていることに自然への愛を感じました。それ以外にもうさぎやバラやたくさんの草花、自然の風景がさりげなくデザインに落とし込まれていました。私の中でポールスミスは都会的なイメージだったので、ブランドの方から色々なお話を伺って目から鱗でした。「自然が好き」だからといって、それをそのままナチュラルに表現するのではなく、自分のデザインで表現すること。それを貫いていることに尊敬の念が高まりました。

私自身もいつも「普通はこうだよね!」という常識を覆していくチャレンジ精神と、「あれってこうだよね!」とわかったつもりになって決めつけない、判断しないことの大切さを痛感したひと時でした。

私たち、花屋は本当にたくさんのテーストを持つ花屋があります。
自然をそのまま伝えることを大切にしているお店もあれば、自分たちなりの解釈をしてフラワーデザインに還元しているところ、ぐっとアートに寄せているところなどなど。guiは、風景に溶け込むような移動花屋を目指しているので、その時々で形を変えながらguiらしさを表現する花屋を目指しています。また、移動販売の性質上、これまで花に出会わなかった人に出会うきっかけになってほしいと思っているので、ふと立ち止まりたくなるような目を引くような色使いとデザインはいつも大切にしています。
あと、花の世界のことを知る努力をするのと同じくらい、花の外の世界のアンテナも持つようにしています。

まだまだ、駆け出したばかりで夢を大きく持ちつつ、guiには足りないことが本当に多くて色々と突っ込みたくなるようなこともたくさんあると思いますが、花の世界の「普通はこうだよね!」という常識にとらわれないで、信じた道で挑戦すること。そして、色々なところで出会う事柄をジャッジしてわかったふりをすることだけはしないようにしたいです。きっと人にも出来事にも色々な面があって、私たちが見えているのは本当に1部だけなんだと思うので、ジャッジして諦めたり、自分たちの世界に閉じこもらずに、どんどん形を変えて外に飛び出していく花屋になっていきたい。今年もたくさんチャレンジしたけど、来年も、たくさんの新しい景色をみたいです。とてもワクワクしている年の暮れ。さて、お花の作業が残っているので制作に戻ります!