COLUMN

2019.09.22

江戸料理みたいな幸せがいい。

こんにちは、前田有紀です。
みなさんは「江戸料理」って食べたことありますか?
誰もが知っている江戸、江戸時代という言葉。
東京にたくさんの人が住んでいるのに伝統料理「江戸料理」のことを
知っている人は本当に一握りの人しかいない。私もつい最近まで知らなかった。

先日鎌倉にある「八百善」という江戸料理のお店に家族でいきました。
このお店は、江戸時代から続く名店。かつて葛飾北斎、勝海舟という誰もが知る歴史上の著名人が通った江戸時代の人気店なんです。移転を重ねて鎌倉の古民家でひっそりと、心尽くしの江戸料理をだしています。
その料理は、見た目は素朴ながら、信じられないくらい丁寧で季節が感じられるもの。日本人の持つ繊細な感性を優しく包み込む、本質的な料理でした。それだけを突き詰めて、積み重ねてきた伝統の味に、胸に熱いものがこみ上げてくるような気がしました。

料理特集というと、雑誌やテレビで取り上げられるものも、人気のあるお店の条件として、「映えるか」「映えないか」を競い合っているような昨今。「見た目よりも本質だ!」とガツンと気づかされたような気がしました。

さて、なんで急に「江戸料理」と思われるかと思いますが、
私は料理が大好きなんですが、そのきっかけにもなったのが10年前に出会った小説。
それがまさに江戸料理がテーマになったものだったのです。
髙田郁さんの「みをつくし料理帖」(ハルキ文庫)

テレビ化もされているとても有名な小説なんでご存知の方も多いですよね。
「食は、人の天なり」という思いを大切に季節ごとに江戸の人々に寄り添う料理人澪(みお)の料理と、江戸の人たちの暮らしや季節が豊かに描かれています。
さらに物語に出てきたメニューのレシピも載っているので、そのページに印をつけて、何度作ってみたことか。(そして、それが超絶美味しい。)

10年前に読んでいたのですが、その時に完結していなかった物語の続きを最近読み終えたんです。10年越しの物語への思い、そして実際に訪れた八百善さんの素晴らしさに、私の頭の中はすっかり江戸モードになって過ごしている今日この頃です。

この物語の主人公澪のように、八百善のように、
季節とともに動いていく人の気持ちに寄り添うように、
さりげない形で相手を思い尽くした江戸料理は、
たくさんの人を幸せにしていきます。

私も、いま、花を通して、同じことをしたい。
私たちの花に触れたすべての人の気持ちに寄り添えるようなブランドにしたい。
幸せを届けたい。そういう思いを深める秋のはじまりです。

さて、今日はgui一周年のワークショップを
小さなアトリエで開催しました。ご参加くださった皆様ありがとうございます。
10月も”花を深める”とても面白い企画をご用意しているので楽しみにしてくださいね。