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COLUMN

2019.06.10

うっかりデータを消してしまった後に思っていること。

こんばんは、前田有紀です。
今日は本当にショックなことがあり、しばらく立ち直れないでいました。
最近私たちguiでは花の作品をせっせと撮りためているのですが、
花の写真でずっと残しておきたかった大切な作品のいくつかを、
うっかり、本当にうっかり誤って削除してしまったのです。
(写真はあくまでイメージです。)
私をよく知る人には取り立てて新鮮な話ではないのですが、
私は相当ミスが多い人間です。色々とものも失くしたり、忘れ物をしたりは
本当に日常で、毎日ドタバタと過ごしてなんとか生きながらえている、
そんな慌ただしい日々。なので、一緒に働いているguiのディレクターたちは、
そのドタバタを傍で見ているわけで、「大丈夫ですよ!」と頼もしくフォローしてくれることに
本当に心の底から感謝しています。(みんな多分心の中では怒ってる時もある・・・)

どうしてだろう。ミスが起きるのって、大抵「ろくに確認せずに進めている」
「急いで作業している」のどちらかなんですよね。
あのときなんでもっと確認しなかったんだろうとものすごく自分を攻めて反省して、
時間が戻らないかなと本気で願ったり、スタッフみんなに謝罪したりしました。
デジタルの世界では当然のことながら、
バックアップを日頃からとっておくことの大切さも身にしみました。

でも大切なものを消してしまってから、一番感じたのは、もっと意外なこと。

「あの時、美しい花々が見せた瞬間が心に焼き付いていて、
私は、あの作品たちのことを絶対に忘れないと思う。」

という確かな思いでした。私は花の写真を撮るのが本当に好きなので、
あ、、これ美しい!と思うと自然と写真に残したくなってしまうのですが、
最近はSNSもあったりguiの商品もあるので、写真を撮る枚数も格段に増えてきていて、
どこか「美しい一瞬を残すこと」が連続しすぎていた様な感覚がありました。
美しいから、それを永遠に残しておきたくて、写真ばかり撮っている様な。

でもデータはあくまでもボタンひとつで消えてしまうもの。
全てのものごとは変化していくし、実際はずっと留めておくことなんてできない。
でもその移ろっていく様も素敵なものだし、一瞬だからこそ、美しいシーンは心に残るのだということ。
便利ないまの世の中においても画像はあくまで思い出へのタッチポイントであって、
やっぱり一番大切なのは心の中にその風景を刻むことなんだということ。

これからも忘れたくないような風景にたくさん出会っていきたい。
それが花だとしたら、本当に忘れたくないような作品をみんなで作っていきたい。
そうして、思い出を重ねていきたいと強く思いました。

それとともに、お客さんにも「体験」として、
花との思い出を重ねてもらいたいと改めて実感。
guiの「あじさいマルシェ」ではあじさいの花にまつわるお話を
添えているのですが、宮川ディレクターのイラストつき。
あじさいと過ごす6月が、どうか素敵な思い出になりますように。