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COLUMN

2019.08.01

夏びらきと本を読むこと

こんにちは、guiの宮川です。
みなさま、どんな夏をお過ごしでしょうか?
私はうだるような夏の暑さが大の苦手で、クーラーの効いた室内で過ごすことが多く
この季節は涼しい場所でゆっくり読書することが増えます。
今回のコラムは、国広に引き続き私の大切にしている小説を2つ紹介します。


いつかの夏休みに長野の書店で出会ったのが
恒川光太郎さんの「夜市」
冒頭は「今宵は夜市が開かれる。」
なんてわくわくして想像を掻き立てる始まりなんでしょう!
なんでも売っているけど、何か買わないと帰れないと出れない夜市。
日常のなんてことない道を一本入るとまるで不思議な世界に迷い込んでしまったようなお話。

恒川さんの作品は、子供の頃に感じたちょっと怖くてどこか懐かしい気持ちになり、きっとまだ私たちの知らないことが世界に満ち溢れている!と感じさせてくれます。

きっと、真っ暗で誰もいなくなるような長野の夏の夜に読んだのも作品と相まって不思議な世界に連れて行ってくれたのかも。
夏休みに実家に帰るときに必ず持って帰る一冊です。

江國香織さんの作品も大好きで、とくに「神さまのボート」は人生で何度も何度も読み直した本です。
(読みすぎてボロボロになってます、、)

母の葉子と娘の草子、両方の目線が交互に織りなす親子の旅するお話。
読み手によって浮世離れした葉子と現実的に生きる草子に感情移入する方が違うみたいです。
私は浮世離れした葉子に感情移入してしまい、どんどん離れていく草子にすっごくすっごく切ない気持ちになります。
(友人は草子の気持ちになってしまい、悲しくて読めないと言っていました)

何回も読んでいるのに最後の結末が毎回違った解釈になるのもこの作品の面白くて不思議な魅力だと思います。

くり色のフレアスカート、甘いバニラの香りのボディシャンプー、赤いリボンの茶色のテディベア、、
江國さんの紡ぎ出す日常がどれもきらきら美しくて、つい真似をしたくなるものばかり!

江國さんの本に最初に出会ったのは中学高の朝の課題図書だった「つめたいよるに」
大好きな本で、あの頃から小説を読むのが楽しくなり図書館に通っていたような。
小学校の時の教科書に載っていたお話を今だに覚えていたり子供の頃に出会った作品ってその後の人生で本当に大切なんだなとしみじみ。

いつもの何気ないguiの会話の中で「またゆっくり直島に行ってゆっくりと本を読む時間とか欲しいー」出てきたのをふと思い出し、このコラムを綴ろうと思いました。
お花のお仕事がゆるやかな夏はguiスタッフの中で読書ブームが来そうです。
まだ購入したきり読めていない本がたくさんあって(恒川さんの新作も!)この夏はじっくり読書に向き合ってゆったり過ごせたらいいな。