COLUMN
2019.01.31
金沢・雪吊りの景色
こんにちは、スタッフ国広です。
2019年、最初の1ヶ月が終わります。
guiはさっそく駆け巡る毎日でしたが
そのguiとしての新しい1年が始まる少し前。
お正月のお休みに、金沢へ行ってきました。
寒がりな私が、なぜ旅行先にもっと寒そうな北陸金沢を選んだか。
それは、この季節ならではの「雪吊り」を見てみたかったからです。
さすがは金沢、駅前からちょこちょこと道にある木々に雪吊りがされているのを見かけましたが、
雪吊りといえば、なんといっても兼六園。
金沢は藩政時代から造園に対する関心が高く、その技術が発達していて、
中でも雪吊りの技術は「兼六園方式」と呼ばれ、全国の庭師が学びに来るほどなのだそう。
北陸の雪は、大粒で水分を多く含み、重たいという特徴があります。
このため、樹木の上に積もりやすく、枝折れの害を起こしてしまうのです。
樹木の枝を支柱を使って縄で釣り上げ、それを防ぐのが雪吊りです。
兼六園には、名木や枯木が多く、これらの木々を倒木や枝折れから守るため、
雪吊りが考え出されたとされています。
金沢に向かう数日前。
テレビニュースから「北陸地方は、雪」の声を聞き
これは白銀の世界のなかで雪吊りが見れる…!と期待していたのですが
当日、金沢駅に到着すると、曇りの多い金沢では珍しく太陽が燦々。
残念ながら、雪景色とはなりませんでしたが
冬の青空の下で実際に見る雪吊りは、想像以上にスケールが大きく驚きました。
兼六園では、この雪吊りの作業が、毎年11月1日にまず「唐崎松」の作業から始まります。これが「北陸の冬のはじまり」。
園内随一の枝ぶりを誇る特別大きな唐崎松には、5本の芯柱が建てられ、総数約800本もの縄が施されます。
兼六園で施される雪吊りの代表的なものは、「りんご吊り」と名付けられている手法です。
これは、樹木ごとにアスナロや真竹などで作られた芯柱が建てられ、
多いもので260本に及ぶ縄が樹木を囲むように円錐状に張られる手法のことをいいます。
このほかにも、樹木の幹から縄を張る「幹吊り」、竹を立てて縄を張る「竹又吊り」、
低木の枝をすべて上に集めて、縄で下から巻き上げて結ぶ「しぼり」など樹木に合わせて様々な手法があります。
雪吊りを実際にこの目で見ると、ピンっと張られた縄が描く大きな大きな円錐に、
「美しい」という言葉が頭に浮かびました。
縄の間隔や張り具合がすべて気持ち良く整っていて、
その繊細さには「日本らしさ」もあるように思います。
雪吊りの風景は、1967年に郵便切手の図柄にも採用され、やはり日本を代表する冬景色です。
せっかく金沢にやってきたので、のどぐろをはじめとする新鮮な魚や、金沢おでんなども楽しみました!
金沢おでんには、関東ではあまり見慣れない「車麩」が入っていて、
おいしいお出汁をたっぷりと吸っていて絶品でした。
ひがし茶屋街には、和菓子のお店がたくさんあり、
そこでもやはり「お花」モチーフのものにとても惹かれるのでした。
見た目も名前も可愛らしく、奥が深そう…
いつかこのコラムでも取り上げたいと思います。
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