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COLUMN

2021.09.19

花と歳時記、9月

みなさん、こんにちは。
スタッフの国広です。

朝晩の空気に
夕方暗くなってからの鈴虫たちの羽音に
秋、を色濃く感じるようになってきました。
今夜のこどものパジャマは半袖か長袖かを悩んでいたとき
ふと米津玄師が「袖丈がおぼつかない」と夏の終わりを表現していたことを思い出しました。
まさにそんな今日この頃です。
風邪をひかないように、気をつけないといけませんね。

音楽繋がりでもうひとつ、
9月に入る前にたまたま友人から、フジファブリックの「赤黄色の金木犀」という曲を教えてもらいました。
金木犀は、9月の季語でもあります。
この時期には必ずはっとするその香りを鼻が捉えて、思わずどこから?と金木犀の木を探してぐるっと見渡したりしませんか?
そんな金木犀も香る期間は短く、この楽しい時期は秋と一緒にあっという間に過ぎてしまうのですよね。
「赤黄色の金木犀」という曲のサビは
『赤黄色の金木犀の
香りがしてたまらなくなって
何故か無駄に胸が騒いでしまう帰り道』
という歌詞で、ずっと感じていたことをすごく言い当ててもらった気がして感動しました。
たしかに金木犀の香りって
何かを懐かしむような気持ちになったり、時間の過ぎる速さに対してなのか、1年の終わりが近づいてくることを感じさせるからなのか、少し胸がざわざわとするような不思議な感覚を覚えさせるよなぁと、とても共感したのです。

いずれにせよ「心が少し動いた」のだと思います。
そして心が動くことって、本当に大切なことだったのだと、長いコロナ禍の生活を通して強く思うようになりました。

それまでは、毎日の営みの中で
家族に会い、友人に会い、知り合いではないけれどお店の人なんかと一声交わしたり
そういう何気ないことのなかに、小さく心の動く瞬間が気づいていないだけでいくつもいくつもあったのではないでしょうか。
そしてそのような瞬間が、毎日のいろいろなエネルギー源になっていたりしたのでは、と。

今はその機会が、なんだか減ってしまっているような気がしています。
だから、花や音楽など変わらず側にあるものにもっと頼ろうと思いました。
もっと頼って、心を動かしてもらおう、と。

guiは9月に、赤黄色、ならぬテラコッタオレンジの雰囲気のお花をシーズナルブーケとして提案しました。
たくさんの方が、たとえば敬老の日の贈り物など、大切な誰かのためにとオーダーくださっています。
ぜひ、ぜひ「自分のために」とオーダーいただけたら嬉しいなぁと思っています。

この9月は、gui3周年!の記念の月でもあって、guiがはじまって最初の企画でみなさんにお届けした、「自分に贈る花」というテーマをもう一度掲げています。

少し気温が落ち着くと、夏の疲れがどっとやってくる頃です。
今年のゴールも少しずつ見えてきました。
一旦お疲れさま、もういっちょ頑張ろうかと、自分を労うような感じで
あなたの心動かす花と出逢いに
よかったらオンラインストアを覗きに来てみてください。

今日の歳時記は、これを読んでくださっているあなたに
手紙を書いているようなつもりで書きました。
どうか、この続きの秋冬をお互いに元気に過ごしましょうね。



写真は、地に降りてきた金木犀の花と
今年もう最後かなと思いながら飲んだ、お気に入りのアイスのミルクティーです。