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COLUMN

2021.06.10

花と歳時記、6月

みなさん、こんにちは。
スタッフの国広です。
6月は田植えの季節。
農家さんが忙しくなる時期ですね。
農家の知人から、「お野菜の花」などを集めたブーケをもらいました。
独特な伸びやかさがあって、
花屋さんで見かける花たちとはまた違った魅力があるなと感じます。
さて、
「父の日に花を」
そんな呼びかけからguiの6月が始まりました。
父に一番最初に花を贈ったのはいつだっけ、と思い返してみました。
私の父は当時とても忙しく仕事をしていて、圧倒的にお母さんと過ごす時間の方が多かった幼少期。
幼稚園で「父の日参観」なるものがありました。
教室の壁にズラーっと並ぶ、みんなのお父さんの中に
「わたしの、お父さん」。
少し恥ずかしいような気持ちで、小さなイスから立って
ラッピングされた一輪のバラを渡しに
まっすぐまっすぐお父さんのもとへ歩いたこと、受け取るお父さんの表情を覚えています。
花にもいろんな表情、佇まいがありますよね。
今回「父の日ブーケ」としてご用意したブーケは、どこか気品やかっこよいい雰囲気を感じます。
flowerというより、男性名詞のfiore(イタリア語で、花。)といったような…
そして、その父の日ブーケと同時に
お披露目となったのが、紫陽花のブーケです。
紫陽花にまつわる習わしに、「花守り」というのがあるのはご存知ですか?
紫陽花が咲くのは、1年のちょうど折り返しの時期ですよね。
最初の半分の穢れを払い、
残り半分の健やかな日々を願って作る、可愛いブーケのようなお守りです。
紫陽花を一輪、和紙などでラッピングするように包みます。
半紙には、名前、生年月日、願い事を書いておくそうです。
そして、水引やリボン、麻紐などで下の部分を結び、吊るして飾れるようにして完成です。
どこに吊るすかは、地域などによっても異なるようですが
家の玄関など、「入り口」となる場所に吊すのが良いそうです。
家族の健康を祈りつつ
ドライフラワーを楽しむように、「花守り」を今年は飾ってみようかなと思っています。